2021.06.07

大人用おむつ選びのポイント

最終更新日:2021.08.02

トイレでの排泄をすることが間に合わない、困難になってしまった場合「大人用おむつ」を検討していきます。初めての購入でどれを選んでいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。このコンテンツでは、介護用品のひとつ「大人用おむつ」の種類や選び方を解説しています。おむつ選びで迷ったら、ご参考にしてください。

大人用おむつの種類

大人用おむつ
大人用おむつは、パンツタイプ・テープタイプ・パッドタイプと種類があります。それぞれ使い方や用途が異なるため、家族に合わせたタイプを選びましょう。おむつの特徴から、どのような際におすすめなのか紹介します。

パンツタイプ

  

パンツタイプの大人用おむつは、パンツ型で履けるおむつです。自分でトイレに行ける方が、万が一の際に対応したいときに向いています。または、介助があれば、トイレに行けるとうい方におすすめです。

パンツタイプは、テープタイプと比べて薄く作られています。
一体型となっており、ギャザーにより体にフィットするデザインです。薄手のおむつは、履いていても衣類に響きにくく、おむつ導入時に便利です。本人もおむつが必要なことは理解していても、自分がおむつを履くのに抵抗がある方は少なくありません。パンツタイプなら、普通の下着感覚で使えるメリットがあります。

テープタイプ

テープタイプの大人用おむつは、サイドからテープ止めして使うおむつです。自分で歩くことが困難で、寝たきりの方に向いているでしょう。テープが付いたおむつは、介護する人が交換しやすいメリットがあります。寝たままパンツタイプのおむつを脱がせて履かせるのは大変な作業です。一方で、テープタイプなら寝たままでも着脱しやすく、横になる時間が多い方に対応しやすいでしょう。価格もパンツタイプと比べて安価なものが売られており、枚数が必要なときはテープタイプがおすすめです。

パッドタイプ

パッドタイプの大人用おむつは、パンツタイプやテープタイプと一緒に使います。パンツタイプやテープタイプは単体でも使用できますが、パッドを併用すると交換が楽です。または、尿の量が多く単体では漏れてしまうときに、パッドを併用しましょう。パッドタイプのおむつは、見た目が生理用ナプキンのような形です。こまめに交換ができる昼用と、長時間対応が必要な夜用が売られています。パンツタイプやテープタイプ単体のほうが安上がりな感じがしますが、パッドを併用したほうがトータルの価格は安くなることが多いです。紙おむつメーカーの試算では、併用すると月3,000円安くなったというデータがあります。

大人用おむつ サイズの測り方

メジャー
大人用おむつは、身体のサイズに合わせたものを選びましょう。各メーカーから、Sサイズ・Mサイズ・Lサイズなどが売られています。身体に合わないものを使用すると、尿漏れや身体への負担が大きくなる恐れがあります。サイズ選びは、パンツタイプとテープタイプで異なります。パンツタイプはウエストサイズを測り、サイズに合ったものを選んでください。普段履いているパンツのサイズを目安にすれば、身体に合ったおむつを選べるでしょう。テープタイプは、お尻のサイズを測り、それに合ったおむつを選びます。サイズはメジャーで測ればわかりますが、付け心地は人により変わるため、おむつをつけて確かめましょう。おむつをつけて、ウエスト周りと足回りに指1本入れば、ちょうどいいサイズだといえます。

大人用おむつカバーについて

大人用おむつ


大人用おむつカバーは、布おむつまたはパッドと併用して使います。布おむつは肌触りが良いのですが、尿を吸収してもゼリー状に固められません。吸収された尿が漏れやすいため、カバーで覆います。ただし、最近では使い勝手の悪さから、布おむつとの併用するケースは少なくなっています。おむつカバーは、主にパッドや尿漏れパッドと組み合わせて使われています。本来パッドはパンツやテープタイプのおむつと組み合わせます。パッドを単体で使用するとズレやすいため、固定するためおむつカバーが必要です。尿漏れパッドは、少量の尿漏れや尿失禁に活用します。同じように単体だとズレやすいため、専用のおむつカバーを使用するといいでしょう。

大人用おむつの主要メーカー

女性
大人用おむつは、各メーカーから販売されています。どのおむつを選べばいいか迷ったら、主要メーカーのものがおすすめです。

ユニ・チャーム

ユニ・チャームは、赤ちゃん用おむつや、生理ナプキンを販売するメーカーです。それらの経験を活かし、大人用おむつの提供もしています。販売されているおむつは、パンツタイプ・テープタイプ・パッドです。歩行ができる方向け、介護が必要な人向けなど、タイプ別におむつが選べます。体は元気でまだ若い人向け用に、すっきりとした見た目のパンツタイプもあります。ライフリー歩行アシストパンツは、3つの特許技術を活用した、はじめての人向けのパンツタイプおむつです。

大王製紙

大王製紙は印刷用紙など紙を扱うメーカーです。エリエールブランドのティッシュ製造を活かした、大人用おむつの販売があります。大人用おむつは、「アテント」というネーミングです。パンツタイプ・テープタイプ・パッドの3種類から選べます。大王製紙の特徴は、一人で対応しやすいパンツ型が豊富な点です。薄型で目立ちにくいパンツタイプや、夜用にも対応したパンツタイプおむつが選べます。

リブドゥコーポレーション

リブドゥコーポレーションは、愛媛県に本社を置く紙おむつや医療用品メーカーです。病院向けの製品など、高齢者や医療に寄り添ってきた会社です。リブドゥコーポレーションで販売している大人用おむつは、「リフレ」というネーミングです。パンツタイプ・テープタイプ・パッドの3種類です。病院用の大人用おむつもあるため、使いやすさや安心感で選びやすいでしょう。販売されているタイプは、一人で歩ける人向け、介助があれば立って座れる人向け、寝て過ごす人向けなどです。テープタイプは、身体の小さい方や大きな方にも対応しています。

白十字

白十字は、医療と介護分野の用品を販売するメーカーです。大人用おむつは、医療から生まれた思いやりが特徴の「サルバ」というアイテムがあります。白十字の特徴は、漏れないだけでなくおむつ内環境改善に配慮している点です。日本で初めて介護用の大人用紙おむつを販売したメーカーでもあります。隙間ができにくい工夫や、弱酸性素材で肌に優しい工夫があります。提供されている大人用紙おむつは、パンツタイプ・テープタイプ・パッドです。一人で歩ける人向けや、介助が必要な方、寝て過ごすことが多い人向け商品があります。

日本製紙クレシア

日本製紙クレシアは、トイレットペーパーやティッシュペーパーを販売する会社です。大人用おむつは、家庭用と病院や介護施設向けのラインナップがあります。販売されている大人用おむつは、パンツタイプ・テープタイプ・パッドの3種類です。特徴なのは、肌への優しさに配慮していることです。機能性セルロースなのファイバーによる抗菌効果で、ニオイを和らげます。また、銀イオンや消臭ポリマーのWでニオイ軽減するタイプもあります。テープタイプは、寝たまま交換しやすく、両サイドの通気で蒸れを軽減する作りです。

大人用おむつの購入方法

計算機
大人用おむつを購入するときは、少量でのお試しがおすすめです。身体のサイズに合ったおむつを購入し、使い心地や身体へのフィット感を確かめましょう。一度サイズに合ったおむつが見つかれば、ネット通販も活用できます。大人用おむつは、1枚が大きくなりやすく、1パッケージで重量があります。女性が毎回一人で購入する場合や、介護が必要な家族を連れての買い物だと大変かもしれません。ネット通販なら、家に居ながら注文できて、配達してくれるメリットがあります。介護と買い物の両立が大変なら、無理せずネット通販を活用しましょう。ネット通販を利用する際は、送料や宅配時間の融通が利くところを選んでみてください。

まとめ

家族の介護で大人用おむつが必要になっても、どれを選んでいいのか迷ってしまうでしょう。身近な人に相談できればいいのですが、大人用おむつは人に話しにくい面があるかもしれません。どの大人用おむつを選んでいいのか悩んだら、紹介した内容を参考にしてみてください。たくさんのメーカーから販売されており、サイズや使用感から比較することができます。主要メーカーのおむつなら、肌への優しさや使いやすい工夫があるでしょう。

遠藤 和優
介護職員初任者研修、福祉用具専門相談員、住環境コーディネータ2級
福祉用具貸与事業所に勤務し、住み慣れたご自宅での在宅生活を安全・快適に過ごしていただけることをミッションとして福祉用具・住宅改修を通して携わる。
現在は、お客様のお悩みやご相談を受け、福祉用具だけではなく様々な介護保険サービスの説明やご案内を介護相談センター相談員として取り組んでいる。