2022.03.16

【履きやすさを追求した介護靴】おしゃれな介護靴をご紹介します

最終更新日:2023.09.08
長谷川 大祐
介護福祉士、福祉用具専門相談員、住環境コーディネータ2級

アクティブシニアや元気高齢者などの言葉があるように、年齢を重ねてもお散歩やおしゃれや買い物、旅行などの外出に楽しみや生きがいを感じる高齢者が増えています。そのようなアクティブな高齢者にとって、とても心強い介護用品といえば介護靴です。介護靴とは、介護を必要とする人が履くことを想定して制作、販売されている靴のことで、リハビリシューズやケアシューズとも呼ばれています。最近では、介護靴の種類や機能、デザインも多岐にわたり、どのようなものを購入すればいいかと悩む人も多いです。そこで今回は、お散歩や買い物、旅行などの外出にぴったりの、履きやすさを追求したおしゃれな介護靴と選ぶ際のポイントを交えてご紹介します。

介護靴を履いた方がいい人の特徴

介護靴

介護靴には、高齢者が簡単に靴を履けるとともに、少しでも安全に歩行できるように工夫されたものがあります。また、歩行での負担が少しでも軽くなるよう、伸縮性があり圧迫感がなく履くことができるものもあります。そのため、加齢によって身体機能が低下している人、筋力の衰えや関節のゆがみによりスムーズな歩行が困難になった人には、介護靴がおすすめです。また、身体に麻痺がある人や装具を装着している人、傷病などでリハビリが必要になった人などにもおすすめです。さらに、足腰に自信はあるが普通の靴では履きづらさを感じる人は、介護靴を検討するタイミングです。

介護靴を選ぶ際のポイント4選

介護靴

介護靴を選ぶ際は、使用する人の身体状況や使用する場所はもちろんのこと、使用する人の足に合ったものや安易に着脱できるものを選ぶことがポイントです。

ポイント1.脱ぎ履きしやすい

履きやすく脱ぎやすいものを選びます。介護靴を脱ぎ履きする際には、バランスを崩して転倒するリスクがあります。特に、筋力の衰えた身体で、脱ぎ履きのために座ったり立ったりする動作は不便に感じます。その場合は、片手でも容易に締め加減を調節できるマジックテープ式のワンタッチで履ける介護靴や、ファスナーで簡単に脱ぎ履きできる介護靴がおすすめです。また、視力の低下により足元をよく確認できない人は、足をスムーズに入れることができる、履き口が広い介護靴がおすすめです。履き口が広い介護靴は、むくみなどのトラブルがある人も脱ぎ履きしやすく便利です。

ポイント2.土踏まずがフィットすること

土踏まずがフィットするものを選びます。人によって土踏まずの形は異なります。土踏まずには、自重や歩行時の足への負荷を緩和する効果があるとともに、疲労の軽減や歩行時のバランスの保持に影響を与えますので、土踏まずが合っている介護靴はより履きやすさを実感できます。また、土踏まずが合っている介護靴がない場合は、足だけではなく身体の保護のために中敷きで調整することをおすすめします。

ポイント3.幅広で安定感があること

幅が広く安定性に優れたものを選びます。人間の足の形は、幅広や甲高などさまざまな特徴があります。特に、日本人の足は欧米人に比べて幅広であるため、足の親指と小指の付け根にある出っ張りを囲んだサイズ(ワイズ表記)を確認し、サイズが2Eよりも3E、3Eよりも4E、4Eよりも5Eと数字の大きいものを選ぶと、より安定した歩行が可能です。しかし、幅が広すぎると、靴の中で足との隙間が生まれてしまい、足を挫く原因になり、また締め付けすぎると靴擦れなどのトラブルを引き起こしますので、フッティングして適度な広さの介護靴を選ぶことがおすすめです。また、女性に多い悩みの一つでもある外反母趾にも幅広の介護靴がおすすめです。

ポイント4.つま先に適度な余裕があること

介護靴を履いた際、つま先に適度な余裕があるものを選びます。つま先の締め付けが強いと、足に血行不良や外反母趾のほか、靴擦れを起こしたり歩行のバランスが崩れたりなど、足を痛めてしまう原因になります。人間は転倒する恐れがある場合、足の指で地面をつかみ転倒しないように踏んばります。しかし、パンプスやハイヒールのようなつま先に余裕がない靴では人間が本来持つ力を発揮できずに転倒してしまいますので、つま先にある程度の余裕があり、足の指を自由に動かすことができる介護靴を選ぶことがおすすめです。

おしゃれな介護靴をご紹介

介護靴は、使用する人の身体状況や足に合うもの、脱ぎ履きしやすいものを選ぶことが重要であると解説しましたが、さまざまな種類があるおしゃれな介護靴の中でも特におすすめは、サロンドグレーの「100年シューズ サポートシューズ SL9107」です。

福祉用具_サロンドグレー100年シューズサポートシューズSL9107

サロンドグレーは、1979年に靴の製造を始めて以来、日本での製造にこだわり、裁断から仕上げまでの全工程を自社において一貫生産しています。また、軽くてやわらかな天然皮革などの厳選した素材を使い、熟練の職人がハンドメイドで丁寧に制作しています。特徴は、重さがスマートフォンとほぼ同じの約220gと軽量であり、履き口がマジックテープのため開口部は広く、幅広5Eサイズのゆったりとした設計のため、脱ぎ履きが便利です。さらに、カップインソールは厚手と薄手の二種類あるため、サイズの微調整も可能で、土踏まずが合わない場合も安心です。サイズは22cm~24,5cmの間の三種類で、カラーはレッドやクロ、ライトシルバーやダークブラウンと四色あるため、性別を問わず使用できるとともに、とてもおしゃれな介護靴で、プレゼントにも最適です。
「サロンドグレー 100年シューズ サポートシューズ SL9107」

ワンランク上のお散歩をお楽しみください

介護靴を履いてお散歩する女性

今回は、買い物やお散歩、旅行などの外出にぴったりの、履きやすさを追求したおしゃれな介護靴と選ぶ際のポイントを交えてご紹介しました。介護靴は、リハビリシューズやケアシューズと呼ばれるように、介護を必要とする人が安全に歩行できることを目的としています。しかし、今回ご紹介したサロンドグレーの「100年シューズ サポートシューズ SL9107」は、おしゃれ心を忘れずにワンランク上のお散歩を楽しめ、いきいきと毎日を過ごすことができる介護靴です。また、また、上質な介護靴は、疲れを軽減しどこへでも連れて行ってくれるため、普段の散歩から旅行までワンランク上の外出を楽しめます。さらに、ご家族からのプレゼントであれば、おしゃれな介護靴を拝見する度にうれしい気持ちになります。人生100年時代、機能性が高くおしゃれな介護靴で、いつまでも人生を楽しみましょう。

平野たけし
介護福祉士、介護支援専門員、 第一種衛生管理者、 社会福祉主事任用資格、 認知症ライフパートナー3級 、福祉住環境コーディネーター2級 、メンタルヘルス・マネジメント検定試験2種 、ファイナンシャル・プランニング技能士3級

2018年9月まで、老人保健施設の介護士として14年間従事し、身体介護だけでなくイベントのプロジェクトリーダーを経験。介護福祉士・介護支援専門員・社会福祉主事、第一種衛生管理者、他多数の資格を習得する。2021年よりWebライター・電子書籍(Amazon Kindle)編集者として活動開始。様々なジャンルの書籍編集(加筆修正・構成・タイトル提案など)に8件携わり、ベストセラーを獲得。2年間の育児休業の経験があり、介護・子育ての記事執筆を得意とする。

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長谷川 大祐
介護福祉士、福祉用具専門相談員、住環境コーディネータ2級

福祉用具貸与事業所に勤務し、住み慣れたご自宅での在宅生活で、お客様が安全・快適に過ごしていただけることをミッションとして福祉用具・住宅改修業務を通して携わる。また地域包括支援センターと連動して地域の老人会や自治会に向けて、住環境整備の大切さを啓発する勉強会を開催するなど、地域に根付いた活動に力を入れている。