2021.06.07

食事が大変な方におすすめの福祉用具・介護用品

最終更新日:2021.06.08

毎日三度の食事は、栄養を補給するだけでなく楽しみの時間でもあります。しかし、身体的な問題から食事をすることが大変になってきたという方もいらっしゃるでしょう。食事の補助をしてくれる福祉用具・介護用品をご紹介しますので、ぜひご自身の状態やライフスタイルに合ったものをお選びください。食事が楽しくなると、生活全体が生き生きと楽しいものになります。

食事_箸

食べなれた箸を使いづらく感じたら、使いやすく工夫されている箸に切り替えることがおすすめです。形状や滑りにくさによって、次の3つのタイプがあります。

箸の種類①箸先に滑り止め加工されているもの

箸で小さなものがつかみづらくなったときは、箸先に滑り止め加工がされているものを利用してみてはいかがでしょうか。うどんやそばなどの麺類を食べるときにもおすすめです。

箸の種類②持つ部分にグリップがついているもの

箸にうまく力がかからないときは、持つ部分にグリップがついているものを選ぶことができるでしょう。グリップだけを取り外して好みの箸に装着できるものもあります。

箸の種類③トングタイプ

箸の上部がつながったトングタイプのものもあります。少しの力で食べ物を挟むことができるので、握力の衰えを感じている方にもおすすめです。

スプーン・フォーク

スプーン_フォーク

スプーンやフォークは箸と比べると扱いやすいですが、不便に感じることもあるでしょう。食べにくさを感じている方でも食べやすくなるスプーン・フォークを紹介します。

スプーン・フォークの種類①グリップタイプ

しっかりと持つことが難しいときは、持ち手にグリップがついたスプーンやフォークを選ぶことができるでしょう。グリップだけでも販売しているので、普段から愛用しているスプーンやフォークに巻いて使用することもできます。

スプーン・フォークの種類②カーブネックタイプ

手首が曲がりにくくスプーンやフォークを口に入れにくいときは、口に入れる部分が手前にカーブしているタイプのものを利用することができます。左利きタイプと右利きタイプがあるので、間違えずに選びましょう。

スプーン・フォークの種類③フラットタイプ

スプーンの先端が丸いと、お皿のものをすくいにくいと感じることもあります。先端がフラットなタイプを選べば、少ない動作でお皿のものを寄せることができるでしょう。

スプーン・フォークの種類④アシストタイプ

自分で食べることが難しいときには、家族などのサポートが必要になります。細身で浅いスプーンなら口に入りやすく、こぼれにくいでしょう。また、素材はプラスチックや木のものがおすすめです。熱くなりにくいので、食べやすさがアップします。

湯のみ・コップ

湯飲み_コップ

湯のみやコップも、使いやすさを工夫したタイプがあります。持ち手が大きくしっかりと握れるものや、滑りにくい素材のものも多いです。倒れてもこぼれにくいように蓋つきのものもあるので、使いやすさに合わせて選びましょう。

食器

カレーライス

食器は、形状や滑りにくさを工夫したものが多数あります。デザインも豊富なので、いくつか揃えて食卓に彩りを添えてみましょう。

食器の種類①裏面が滑りにくいもの

スプーンですくって食べる際は、食器の裏面に滑り止めがついていると食器が動かず便利です。また、スプーンで食べる場合ではなくても、食器の裏面に滑り止めがついているなら、食卓に手を伸ばしたときに食器が引っかかって倒してしまうといった状態を回避することができます。

食器の種類②側面が滑りにくいもの

湯のみやお味噌汁のお椀、お茶碗などの直接持つ食器は、側面が滑りにくい素材だと手から落ちにくくなります。プラスチックや木などの軽い素材でできているならば、持つ力が弱っている場合にも使いやすくなるでしょう。

食器の種類③縁が広く持ちやすいもの

カレーやスープ用のお皿は、縁が広いと持ちやすく、食べやすくなります。お皿を直接持ってもよいのですが、熱い液体が入っているときにはお皿自体も熱くなるため危険です。

食器の種類④取っ手がついて持ちやすいもの

お味噌汁のお椀に取っ手がついたタイプのものもあります。握りやすく手から落ちにくくなり、うっかりとこぼすことが減るでしょう。

食器の種類⑤底面の形状がスプーンで寄せやすくなっているもの

カレーやチャーハンなどのスプーンで食べる食事には、底面の形状がスプーンで寄せやすくなっているものがおすすめです。ご飯粒までしっかりと寄せられるので、食べ残しがなくなります。

食事用自助具

ストロー

食器とカトラリーを使った食事が難しい場合、食事用自助具でサポートすることもできます。

食事用自助具①片手用茶碗ホルダー

茶碗と箸を同時に持つことが難しい場合、茶碗を片手用茶碗ホルダーに設置すれば片手でも食事をすることができます。片手用茶碗ホルダーはコーヒーサイフォンのような形状で、茶碗を設置する台を上下させて最適な位置に固定することが可能です。

食事用自助具②茶碗ホルダー

茶碗を支えることが難しい場合は、茶碗ホルダーを使うことができるでしょう。茶碗ホルダーに茶碗を入れると、茶碗が動かなくなり、スプーンや箸でご飯を食べやすくなります。

食事用自助具③ストローホルダー

ストローでジュースなどを飲むときに、ストローが動いて飲みにくいと感じる方もいらっしゃるでしょう。ストローホルダーはコップの縁に取り付ける食事用自助具で、ストローを固定するため、飲みやすくなります。

食事用自助具④装着型グリップ

グリップがついているタイプのスプーンやフォークでも食べにくさを感じる方は、手に直接装着するグリップを使うことができるでしょう。親指を除いた4本の指を囲むようにグリップを装着し、グリップに専用のスプーンやフォークを取り付けます。握力が衰えているときでも手からスプーンやフォークが落ちることがないので、あまり力を使わずに食事を楽しむことが可能です。

食事用自助具⑤コップ用ホルダー

取っ手付きのコップなどもありますが、お気に入りのコップを使いたいときにはコップ用ホルダーがおすすめです。ホルダーには大きな取っ手がついていますので、コップが手から滑り落ちにくくなるでしょう。コップ用ホルダーは、コップの大きさに合わせてさまざまなタイプがあります。ジュース用の小さなコップに対応するものから、ビールのジョッキに対応するものまであり、コップに合わせて選択してください。

お盆・マット

食事_お盆

マットがシリコン素材ならば、置いた食器が滑りにくいため、万が一、袖口などにひっかけたときにも安心です。お盆も裏が滑りやすくなっているタイプがあります。上面が滑りにくいものもあるので、マット代わりに使うことができるでしょう。また、お盆には縁があるので、食器やコップを倒してしまったときでも掃除が簡単です。

まとめ

みそ汁

バラエティに富んだ食事をサポートする福祉用品や介護用品があります。ぜひご自身に合うものを選び、食事を楽しめるようにしましょう。食事がおいしいと生きる活力も湧いてきます。また、握力が低下したときや手首に痛みを感じるときも、補助機能のある食器や自助具を使用することで自分で食べる喜びを味わうこともできるでしょう。

遠藤 和優
介護職員初任者研修、福祉用具専門相談員、住環境コーディネータ2級
福祉用具貸与事業所に勤務し、住み慣れたご自宅での在宅生活を安全・快適に過ごしていただけることをミッションとして福祉用具・住宅改修を通して携わる。
現在は、お客様のお悩みやご相談を受け、福祉用具だけではなく様々な介護保険サービスの説明やご案内を介護相談センター相談員として取り組んでいる。