2021.08.24

尿もれが大変な方におすすめな福祉用具・介護用品

最終更新日:2021.08.24

尿もれの心配を解消してくれる、紙パンツや尿もれパッド。いざ必要になると、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。こちらでは、それぞれの違いとともに、尿もれが大変な方におすすめの紙パンツや尿もれパッドを紹介していきます。

尿もれパッドや紙オムツを選ぶポイント

女性

尿もれ対策のための介護用品は、自分に合ったものを選ぶことが大切です。尿もれパッドや紙オムツを買う前に、まずはどのタイプが自分に適しているのかチェックしてみましょう。

ひとりでトイレに行くことができる

「トイレにはひとりで行ける」「軽い尿もれが心配」という方には、パッドタイプがおすすめです。尿もれの頻度や、量に応じたものを選ぶことがポイントとなります。下着への漏れが心配というときには、パンツタイプのものを選ぶと良いでしょう。

トイレに間に合わないことがある

「トイレにはひとりで行けるが、間に合わないことがある」という方には、紙パンツがおすすめです。介護が必要な方は、身体状況に合わせたタイプを選びましょう。座ったままの状態で交換できる紙パンツであれば、介護者の負担を軽減することもできます。

ひとりで立つことは困難で尿量が多い

介護度が高い方には、おむつとパッドの併用がおすすめです。パットだけを交換すれば良いため、経済面でのメリットも考えられます。横になって過ごすことが多い方は、吸収力が高いパッドを使うと安心です。肌トラブルを防ぐため、肌に優しい素材のパッドも販売されています。

尿もれパッド

夫婦_散歩

介護が必要ない方や、トイレには間に合うという方におすすめなのが尿もれパッドです。尿もれパッドには、尿量や外出時間などに合わせさまざまなタイプがあります。

普段用

軽い尿もれが心配という方には普段用のパッドがおすすめです。おりもの用シートや生理用ナプキンにはない吸収力で、ニオイも防ぐことができます。くしゃみをしたときや運動時など、「ふとした動作で尿もれしてしまう」ときにも安心です。

外出用

「長時間の外出でパッドを交換する時間がない」「普通用では漏れてしまいそうで心配」というときには、外出用の尿もれパッドを使用しましょう。吸収量が多く、下着への尿もれを防ぐことができます。ズレやヨレが心配な方には、着脱できる下着型もおすすめです。

男性用

男性と女性では、尿もれする場所も異なります。男性用の尿もれパッドは、前側が幅広い設計になっているのがポイントです。アウターに響かない薄型タイプが多く、スーツの下に着用しても違和感がありません。テープ付きのパッドはズレを防いでくれるため、スポーツのときにも安心して使用できるでしょう。

紙パンツ専用

尿もれパッドには、紙パンツと合わせて使用するものもあります。汚れてもパットのみ交換すれば良く、経済的であることが大きなメリットです。紙パンツ用の尿もれパットは、アウターに響かないよう薄くできているのがポイントです。吸収量が多く、長時間に対応した夜用タイプもあります。

おむつ専用

おむつ専用の尿もれパッドは、寝て過ごすことが多い方や、尿量が多い方におすすめです。紙パンツ用よりも吸収量が多く、男性用と女性用があります。パッドのみ交換すれば良いため、在宅介護の負担を軽減することもできます。

失禁パンツ

夫婦

トイレに間に合わず失禁することが多くなったという方には、失禁パンツがおすすめです。ひとりで立つことができるか、座った状態が保てるかによって選ぶタイプも異なります。

立ったまま交換できる失禁パンツ

「介助があれば立った状態が保てる」「ひとりでパンツの着脱ができる」という方には、サイドがやぶけるタイプの失禁パンツがおすすめです。ウエスト部分がゴムになっており、下着のように自分で脱ぎ履きできます。サイドを破いてくるむことができるため、後処理が楽なこともポイントです。

座った状態で交換する失禁パンツ

「立ち上がりは難しいが、介助があれば座った状態が保てる」という方は、サイドがテープタイプのパンツを使用しましょう。ズボンを全部脱がなくても、ひざまで下ろすだけで簡単に交換ができます。パッドと合わせて利用すれば、漏れの心配により効果的です。テープは何度も貼ったりはがせたりできるため、パッドだけ交換すれば経済的に使用できます。

超薄型紙パンツ

介護

初めての紙パンツに選ばれることが多いのが、超薄型の紙パンツです。1人で歩ける方や、介助付きで歩けるという方におすすめになります。よりやわらかい素材できているため、「紙パンツ」ということを意識せず、下着感覚で使用できます。薄型であるにもかかわらず、尿2回分ほどのしっかりとした吸収力もあり安心です。

医療費控除の対象となる「おむつ代」

費用

紙おむつ代やパッド代は、医療費控除の対象となる場合もあります。毎日の介護に必要なものだからこそ、手続きについてしっかりと把握しておきましょう。

おむつ代が還元される「医療費控除」とは

一年間に支払った医療費が一定額をオーバーすると、所得税の一部が還付されます。医療費控除を利用するためには、確定申告による手続きが必要です。対象となる医療費の目安は、年間10万円以上。年間総所得額200万円未満の方であれば、総所得額の5%以上の医療費を支払った場合も、控除の対象となります。この際の医療費には、医師が必要と認めたおむつやパッドの購入費も含まれます。

控除の申請には「おむつ使用証明書」が必要

医療費控除の申請には、医療費の明細書のほか、医師が発行するおむつ使用証明書が必要です。要介護認定を受けている方であれば、2年目以降は「主治医意見書の写し」で代用できる場合もあります。おむつ使用証明書の発行は多くが有料となるため、必要な場合には事前によく確認しておきましょう。

自分に合ったものを選ぼう

高齢者

排泄は、人の自尊心に大きく関わる分野です。排泄の心配なく過ごせることは、自分らしい日々を送ることにもつながります。身体状況に応じたパッドや紙オムツを使用すれば、介護負担の軽減も可能です。尿もれの心配がないパッドや紙オムツを活用し、いきいきとした毎日を過ごしていきましょう。

増田 高茂
社会保険労務士 介護支援専門員 介護福祉士 第二種衛生管理者
多くの介護事業所の管理者を歴任。小規模多機能・夜間対応型訪問介護などの立ち上げに携わり、特定施設やサ高住の施設長も務めた。社会保険労務士試験にも合格し、介護保険をはじめ社会保険全般に専門知識を有する。現在は、介護保険のコンプライアンス部門の責任者として、活躍中。