2021.08.26

リハビリシューズ・介護シューズのサイズの合わせ方

最終更新日:2021.09.11

加齢による筋力の低下により、つまずきやすくなってしまうなどのご相談をいただくことが多くなります。その解決策のひとつとして、足に合った靴を選ぶことが重要となります。足の状態をよく観察すると偏平足、外反母趾、巻き爪などの足のトラブルを抱えている方も多くいます。この記事では、介護シューズの特徴から、種類や選び方を解説していきます。介護しやすい靴を選びたい方は参考にしてみてください。

介護シューズを選ぶ際のポイント

介護シューズ

介護シューズを選ぶ際は、足に合ったものを選ぶのは大前提です。サイズが合っていることはもちろん、高齢者の足の特徴を理解する必要があります。また、自分で脱ぎ履きしやすいか、介護しやすいかも注意したいポイントです。

ポイント①

介護シューズ選びは、サイズが合っているだけでなくその人の足の特徴に合うものを選びます。人によって足の形はさまざまで、幅広や甲高などの特徴があります。足の幅が広い方や甲高の人は、ワイズ表記を確認してください。4Eや5Eなど、数字が大きくなるほど幅広い作りで、足の幅が広い方や甲高の人にも対応しやすいでしょう。また、高齢になると足がむくみやすくなる方もいます。夕方になると足がむくみやすい方は、幅に余裕があり、フィット感を調節できる靴がおすすめです。マジックテープで締め具合を調節できるものなら、足のむくみにも対応できます。

ポイント②

介護シューズ選びでは、脱ぎ履きしやすいかも確認しましょう。とくに高齢者が苦手に感じやすいのは、靴を履く動作です。握力の低下や、細かい作業が苦手になり、複雑な靴だと履くのが難しく感じてしまいます。同じマジックテープ式の靴でも、ワンタッチで履けるものなら、高齢者ひとりでも対応できます。また、高齢者の視力の低下により、足元の確認ができにくくなります。靴の履き口が広めに作られている靴なら、足を入れる際にスムーズです。脱ぎ履きしやすい介護シューズは、家族が介護する際にも役立ちます。靴の口が広く柔らかい作りだと、家族が靴を履かせやすいと感じるでしょう。

ポイント③

介護シューズ選びでは、歩きやすさも重要なポイントです。高齢になると足の筋力が低下して、すり足のような歩き方に変わってきます。少しの段差でもつまずきやすいため、軽くて滑りにくい靴を選びましょう。靴底は滑りにくい素材が適していますが、滑り止め加工が歩行の際に引っかからないかも確認が必要です。つまずき防止としては、つま先に反りあがりのあるものがおすすめです。靴底は衝撃を吸収するタイプがいいでしょう。ただし、靴底が厚くかかとが高いものは介護シューズに向いていません。

介護シューズ サイズの測り方

高齢者
介護シューズを選ぶときは、足のサイズを測っておきましょう。足のサイズの測り方は、足長・足幅・足囲と3点を測るようにします。それぞれの測り方を確認して、足に合う介護シューズを選んでください。

サイズの測り方1 足長

足長とは、つま先からかかとまでの長さのことです。一番長い指の先端から、かかとの一番長い部分まで測りましょう。足長のサイズは、一般的にいわれる靴のサイズのことです。長さを測るときは、A4用紙の上に水平に立って測りましょう。かかとの後ろに本など硬いものを置き、かかとをピッタリと合わせてからラインを引きます。同じようにつま先に本などを置いて、つま先の印もつけましょう。足長のサイズは、両方の足で測るようにします。左右の足でサイズが違うときは、大きいほうのサイズで靴を選びます。

サイズの測り方2 足幅

 

足幅とは、足の幅の最も広い部分のことです。親指側のでっぱったところから、小指側のでっぱったところまでを測ります。足幅は、靴のワイズを決める際に使用します。測るときは、足の甲を測ると正確なサイズになりません。A4用紙の上に立ち、親指側と小指側の出ているところに印をつけます。正しい姿勢で測るために、本人ではなく家族が測定してあげてください。

サイズの測り方3 足囲

足囲も同じく靴のワイズを選択する際に使用します。足幅は足裏の幅でしたが、足囲はぐるっと一周した足の厚みのサイズです。足の親指側と小指側のでっぱったところにメジャーを当てて、一周させます。一番厚みがあるところではなく、足幅と同じ位置にメジャーを当ててください。紐を使うときは、一周したところにペンで印をつけておき、紐を平らにして測ることができます。靴のワイズは、DまたはEが普通サイズです。足幅や足囲が大きい方は、EEやEEEなど広めのサイズを選んでください。

介護シューズの主要メーカー

手すり
介護シューズ選びで迷ったら、主要メーカーをチェックしてみましょう。次に紹介するメーカーは、履きやすい工夫や安全性に配慮したものが売られています。

徳武産業

徳武産業は、リハビリ靴や介護靴専用メーカーです。お年寄りが転ばない工夫がある「あゆみシューズ」を販売しています。あゆみシューズは、幅広の人や装具を付けた足でも履ける介護シューズです。明るい色や柄を採用し、外出が楽しくなるような工夫があります。徳武産業は、昭和32年に香川県で創業しました。歩きやすさ、履きやすさ、転倒しにくさだけでなく、オシャレさにもこだわっています。独自にパーツの工夫もオーダーできるため、幅広い悩みに対応しやすいでしょう。

アサヒシューズ

アサヒシューズは、福岡県に本社を置くメーカーです。タイヤメーカーのブリヂストンの源流でもあり、日本製の靴を提供しています。靴選びをしやすいように、直営店では自動測定による靴の提案サービスがあります。アフターサービスも充実しており、靴底やパーツの取り替えが可能です。介護シューズは、「快歩主義」という名前の、歩くことを楽しむための靴があります。軽く、つまずきにくく、脱ぎ履きが楽なつくりです。体重移動をスムーズにするつくりで、高齢者の歩行をサポートします。

アシックス

アシックスは、兵庫県に本社を置くスポーツ用品総合メーカーです。ランニングシューズやウォーキングシューズなど、目的ごとの靴が売られています。介護シューズは、外反母趾向け・膝に優しい・脱ぎ履きしやすいタイプがあります。スポーツメーカーらしいお洒落なデザインも多く、介護シューズに見えない靴が選べるでしょう。高齢者向けシューズは、つま先が上がりつまずきにくい仕様です。左右のバランスがとりやすく、かかとを上げた仕様でふらつき防止ができます。

ムーンスター

ムーンスターは、福岡県に本社を置く日本のシューズメーカーです。アサヒシューズと並ぶ「ゴム三社」で、日本製の靴を選びたい方におすすめです。ムーンスターは、140年以上の歴史を持つ会社で、自社工場クオリティにこだわっています。介護シューズは、軽くて履きやすい「パステル」があります。つま先ストレッチで足に負担がかかりにくく、両サイドに開く調整バンドが特徴です。介護する方も扱いやすい靴のため、家族が介護する家庭にも向いています。つま先が少し上がるつまずき防止や、靴底の滑り止めもあります。筋力が落ちている高齢者でも自分で履きやすいよう、リングつきです。

介護シューズの購入方法

点字ブロック
介護シューズを初めて購入するなら、アドバイスやフィッティングサービスがあるお店を選びましょう。実際に靴を履いて、歩きやすさや滑りにくさを確認すると安心です。靴のサイズがわかっているなら、ネット通販も活用できます。家族を介護しながら買い物に行くのが大変な場合は、ネット通販を活用しましょう。紹介した主流メーカーのものは、ネット通販にも対応しています。近くのお店に介護シューズの品ぞろえが少ないときも、ネット通販を活用してみてください。

自分に合った靴を選ぼう

介護シューズは、介護が必要な方が外出しやすい工夫があります。毎日の生活で介護シューズを活用して、生活しやすくしてみましょう。介護シューズはデザイン性に満足できなかった方も、紹介したメーカーの靴をチェックしてみてください。オシャレなデザインの介護シューズなら、毎日の生活が楽しくなるのではないでしょうか。

遠藤 和優
介護職員初任者研修、福祉用具専門相談員、住環境コーディネータ2級
福祉用具貸与事業所に勤務し、住み慣れたご自宅での在宅生活を安全・快適に過ごしていただけることをミッションとして福祉用具・住宅改修を通して携わる。
現在は、お客様のお悩みやご相談を受け、福祉用具だけではなく様々な介護保険サービスの説明やご案内を介護相談センター相談員として取り組んでいる。