2022.09.07

雨の日にあると便利な福祉用具・介護用品

最終更新日:2023.08.07
長谷川 大祐
介護福祉士、福祉用具専門相談員、住環境コーディネータ2級

加齢や疾病によって柔軟性をはじめ筋力や体力などの身体機能が低下すると、外出することが億劫になります。さらに、雨に日ともなると気分まで憂鬱になり、家に閉じこもりがちになります。しかし人間にとって歩くことや外出することは、気分転換になるとともに身体状態の活性化にもつながります。そこで今回は、雨の日に陥りがちな憂鬱な気分を吹き飛ばし、外出をサポートしてくれる福祉用具や介護用品をご紹介します。

車椅子用雨具

車椅子用雨具
車椅子用雨具は、車椅子に乗る人や車椅子本体を雨の濡れから防ぎます。車椅子を使用する際、雨による濡れを防ぐものに傘がありますが、傘を使用することにはさまざまな危険が隠されています。例えば、傘を車椅子に固定して操作すると、車椅子がバランスを崩して転倒したり歩行者に衝突したりする危険があります。また、車椅子の操作に介助が必要な場合には、傘が介助する人の視界を遮ってしまうことで、事故の危険が高まります。そのため、雨に日に車椅子を使用するには、車椅子の操作を安全に行えるポンチョ型レインコートや車椅子用アンブレラ、車椅子用レインカバーがおすすめです。車椅子用雨具を取り入れる際は、車椅子に乗る人の身体状況やご家族の状態に合わせて選ぶことが大切です。

サギサカ「窓付きポンチョ」

車椅子用雨具_窓付きポンチョ

ポンチョ型レインコートは、車椅子に乗る人ができるだけ簡単に脱着できる車椅子用雨具です。全身を包み込むポンチョ型で両手が自由に使えるため、自走式車椅子も安全に操作できるとともに、上半身と下半身の隙間がなく、足も濡れずに済みます。ポンチョ型レインコートを選ぶ際、簡易的に使用する場合は、使い捨てタイプがおすすめです。使い捨てタイプは、簡易的な作りものため、長時間の雨や激しい雨には耐えることはできませんが、1枚当たりの価格がお手頃です。また、長時間使用する場合は、ゴアテックス素材のタイプがおすすめです。ゴアテックス素材は、高い防水性や透湿性、防風性を兼ね備えているため、価格は高めですが、雨具の内部が蒸れにくく、雨も侵入しにくいです。

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笑和「総裏メッシュ付RAKUレイン」SR-100

車椅子用雨具_総裏メッシュ付RAKUレイン

車椅子用レインカバーは、車椅子全体を雨から守る車椅子用雨具です。通常の雨具は人だけを覆うのに対し、車椅子用レインカバーは車椅子ごと覆います。車椅子は錆びにくい素材が使われており、繰り返し雨に濡れると、材質が傷みます。すっぽり覆うレインカバーなら、車椅子も傷みにくく長く使うことができます。また、レインカバーは車椅子ごと覆うため、雨具が車輪に引っかかることも防げます。車椅子を傷めないとともに、車椅子の車輪に雨具を巻き込みたく場合は、レインカバーの使用がおすすめです。

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杖関連用品

杖
足腰の不自由な人や体力の低下を感じている人は、杖を使用して移動することが便利です。杖を使用する際、雨で路面が濡れているとさまざまな危険が隠れています。特に横断歩道の白線や病院の床、歩道の側溝や自宅の玄関などは、滑りやすく転倒や骨折の危険が高まります。そのため、雨に日に杖を使用するには、安全に歩行できるよう、杖先端を覆う杖先カバーがおすすめです。また杖カバーやストラップを併用すると、雨の日でもより快適な杖歩行が可能です。

サテライト「ふくよく エチケットカバー Sサイズ」FKB-09-S

介護用品_杖_ふくよくエチケットカバーSサイズ

杖先カバーは、杖の衝撃を和らげる杖関連商品です。先端にゴムが付いているため、杖が地面に当たる衝撃を和らげるとともに、路面での滑りを防ぎ、安全な歩行をサポートします。また、杖が地面に当たる音を防ぐこともできます。消音タイプのカバーを杖に取り付けることで、集合住宅や病院などで使用する際も音が響きにくく安心です。

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ウェルファン「杖バッグ(ハローキティ)」 010103

介護用品_杖_杖バック

杖カバーは、雨に濡れた杖を保管する杖関連商品です。雨に濡れた杖を屋内にそのまま持って入ると、雨水が杖から滴り落ちます。杖カバーを携帯しておけば、外出先の施設内を濡らすことなく訪れることができます。杖カバーを選ぶ際は、持ち歩きしやすい折り畳み式がおすすめです。また、杖カバーの素材が傘に使用されるポリエステルなら、薄くて持ち歩きしやすく雨も弾き、とても便利です。

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カインドウェア「透明クリップストラップ」CH241019A01

介護用品_杖_透明クリップストラップ

雨の日に限りませんが、杖を持って外出するなら、杖にストラップを付けておきましょう。ストラップがあると、杖を使わないときに手首に引っ掛けて持ち歩くことができます。また、杖にストラップがあれば、杖が雨に濡れて滑るのを防止できるでしょう。雨に濡れた杖は、手から滑り落ちやすくなります。グリップ近くにストラップを付けておき、杖を使う際にストラップを手首に通しておけば、手離れ防止ができます。ストラップの素材は、軽くて耐久性のあるナイロン製がおすすめです。

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撥水・防水加工の介護シューズ、リハビリシューズ

リハビリシューズ
雨の日に外出しやすいように、撥水や防水加工された介護シューズを選びましょう。靴の内部に水が入りにくい工夫があれば、雨の日の外出でも快適でいられます。どのような素材がいいのか比較しながら、自分に合った靴を選んでください。

アサヒシューズ「快歩主義L011」

介護シューズ_リハビリシューズ_快歩主義L011

小雨の日の外出には、撥水加工が施された介護シューズがおすすめです。撥水加工とは、生地にシリコンやフッ素などをコーティングし、水を弾く加工です。撥水加工が施されている介護シューズですと、綿素材など水に弱い生地でも、足を雨程度の濡れから防いでくれます。また撥水加工の良さは、生地の通気性を保てることです。デザインも豊富なため、好みのデザインの介護シューズが選べます。ただし、撥水加工は時間の経過により効果が落ちますので、定期的なチェックが重要です。

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徳武産業「あゆみシューズ ダブルマジックⅢ 3E」1097

介護シューズ_リハビリシューズ_あゆみシューズダブルマジックⅢ3E

雨の日でも履けるリハビリシューズであれば、機能向上も期待できます。撥水や防水などの加工が施されたリハビリシューズであれば、長期間雨が降る梅雨時でもリハビリも兼ねた外出もしやすいです。リハビリシューズは、マジックテープ式で脱ぎ履きがしやすいとともに、滑りにくい靴底や幅広で足に負担をかけないなどの工夫がされています。また靴の履き口が広いため、ご家族が履かせやすいメリットもあります。

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雨の日にあると便利な福祉用具・介護用品の購入方法

杖

雨の日にあると便利な福祉用具や介護用品は、種類が豊富なお店の活用をおすすめします。ホームセンターをはじめドラッグストアやデパートの介護用品売り場、病院や福祉用具販売店などで購入できます。購入する際は、アドバイスやフィッティングサービスがあるお店ですと選びやすいです。また種類を豊富に取り揃えているお店ですと、好みに合った福祉用具や介護用品が選びやすいです。地域によっては、福祉用具や介護用品を販売するお店や種類が少ない場合もあります。そのような場合には、ネット通販が便利です。ネット通販ですと、福祉用具や介護用品を選ぶ際、機能や価格の比較がしやすいです。またお店では、店員さんに不明な点を聞きづらかったり機能が分かりづらかったりすることもありますが、ネット通販ですと機能が丁寧に記載されています。さらに家族が介護をしている場合にも、雨の日にお店へ買い物に出かける必要もなく、家に居ながら福祉用具や介護用品が簡単に注文できるため、ネット通販がおすすめです。

まとめ

今回は、雨に日に陥りがちな憂鬱な気分を吹き飛ばし、外出をサポートしてくれる福祉用具や介護用品をご紹介しました。雨に日にも便利な福祉用具や介護用品を使用することで、より安全な外出を可能にするとともに、新たな出会いの機会を得て生きがいのある毎日を送ることにもつながります。使用する人の身体状況や好みに合わせた福祉用具や介護用品を取り入れてみましょう。

長谷川 大祐
介護福祉士、福祉用具専門相談員、住環境コーディネータ2級

福祉用具貸与事業所に勤務し、住み慣れたご自宅での在宅生活で、お客様が安全・快適に過ごしていただけることをミッションとして福祉用具・住宅改修業務を通して携わる。また地域包括支援センターと連動して地域の老人会や自治会に向けて、住環境整備の大切さを啓発する勉強会を開催するなど、地域に根付いた活動に力を入れている。