2021.06.03

1つの事業所で医療と介護が受けられる|看護小規模多機能型居宅介護とは?

最終更新日:2021.09.03

「看護小規模多機能型居宅介護」の具体的なサービス内容やメリットデメリット、料金について解説しますので、ぜひ参考にしてください。また、看護小規模多機能型居宅介護はすべての方に適したサービスではありません。どのような方向けのサービスなのかについても解説しますのでご覧ください。

看護小規模多機能型居宅介護とは

看護師

医療のニーズが高く、なおかつ介護ニーズも高い方は、主治医と相談したうえで看護小規模多機能型居宅介護を利用することが可能です。看護小規模多機能型居宅介護のサービスに登録すると、医療行為を含めた多彩なサービスを24時間365日いつでも利用できます。

サービスの内容

看護小規模多機能型居宅介護では、ひとつの事業所でデイサービス(通所介護)やショートステイ(短期入所生活介護)、自宅への訪問介護・訪問看護を利用することができます。末期がん患者や症状が不安定な時期の患者、入院生活から在宅療養に切り替える方等に適したサービスです。

メリットデメリットについて

メリット_デメリット

看護小規模多機能型居宅介護を利用することで、末期がん等の理由により回復の見込みが少ないと医師に判断された方を自宅で看取ることができるようになります。また、顔なじみのスタッフから医療・介護を受けられること、入院時に受けていた医療サービスや介護サービスを自宅でも引き続き受けられること等もメリットといえるでしょう。しかし、平成29年3月末時点で全国に357ヶ所しかないため、希望してもすぐに利用できない可能性があるというデメリットがあります。さらに要介護1以上ではない方は利用できないので、要支援の方や介護認定を受けていない方は対象外になります。

小規模多機能型居宅介護との違い

介護

デイサービスとショートステイ、訪問介護、訪問看護をひとつの事業所で利用したい場合は、看護小規模多機能型居宅介護を検討しましょう。一方、「小規模多機能型居宅介護」ではデイサービスやショートステイ、訪問介護を利用することできますが、訪問看護は別に利用すことになります。介護だけでなく医療面のサービスも必要な方は、医師やケアマネージャーと話し合ったうえで看護小規模多機能型居宅介護の利用を検討しましょう。反対に医療サービスが不要な方には小規模多機能型居宅介護を検討して下さい。看護小規模多機能型居宅介護よりも基本料金が低く設定されていることが多く、利用しやすいでしょう。

料金は月額制

計算

看護小規模多機能型居宅介護は、月額制のサービスです。そのため、毎月決まった金額で、必要に応じたサービスを必要なだけ利用できます。なお、月額料金は要介護度と介護保険の負担割合、利用するサービス内容、事業所によって異なります。

実際の利用料の目安

例えばある事業所では、要介護1の方が使う場合、基本料金が月額124,380円、認知症加算が月額8,000円、緊急時訪問看護加算が月額5,740円、総合マネジメント体制強化加算が月額10,000円です。緊急時の訪問看護と総合マネジメントを必要とする認知症の方が利用する場合は月額148,120円となり、介護保険1割負担の方なら自己負担額は月額14,812円、2割負担の方なら29,624円、3割負担の方なら44,672~45,602円となります。また、その他にも、若年性認知症受入加算やターミナルケア加算、訪問体制強化加算等があり、患者の状態や必要性に応じて選択することが可能です。か主治医やケアマネージャーと話し合ったうえでプランと月額料金を決めていきましょう。

こんな方におすすめ

介護

看護小規模多機能型居宅介護は、24時間体制で医療や介護を利用する必要がある方向けのサービスです。また、月額料金でサービスが提供されるので、利用回数が多いと予想される方にも適しているといえるでしょう。例えば、がん末期等の看取り期、病状不安定期における在宅生活の継続を望んでいる方などは、主治医と話し合ったうえでサービスの利用を検討できます。医療や看護、介護をトータルで利用できる看護小規模多機能型居宅介護なら、在宅で医療を受けたり、ショートステイやデイサービス等の通所・宿泊サービスも利用できます。ケアマネージャーや主治医と話し合い、必要なサービスを必要なときに利用できる環境を整えましょう。

東海林 さおり
看護師
看護師資格修得後、病棟勤務・透析クリニック・精神科で『患者さん一人ひとりに寄り添う看護』の実践を心掛けてきた。また看護師長の経験を活かし現在はナーススーパーバイザーとして看護師からの相談や調整などの看護管理に取り組んでいる。