2021.08.13

車いすの選び方や種類と特徴‼快適介護用品・福祉用具

最終更新日:2021.08.23

車いすが必要になるとき

 

介護

車いすは介護には欠かせないものです。自宅で介護をしていると、高齢者をみて「そろそろ車いすが必要かしら?」と思うことがある一方で、歩かないのは果たしていいことなのか?と思い悩んでしまうこともあるでしょう。車いすが必要になるときは、基本的に下肢が不自由になったり、身体が思うように動かなくなったりしたときです。これらの人は車いすがないと、ますます行動範囲が狭くなり、日常生活に刺激がなくなってしまいます。車いすを利用することにより、高齢者が自立することが可能です。歩くことに不安を持ちながら外出するより、車いすで、楽しく出かけることができたら高齢者も介護者も幸せですよね。

車いすは介護保険を利用してレンタルできる

 

車イス

車いすは介護保険を利用してレンタルすることができます。基本的には、介護認定が要介護2以上でなければ、介護保険を利用してのレンタルはできません。車いすのなかでも、自走用・介助用車いす、電動車いす・電動四輪車が対象であり、車いすの附属品である、車いすクッション、姿勢保持用品、電動補助装置など車いすと一体的に使用されるものも対象です。車いすをレンタルしたいと思ったら、ケアマネジャーまたは地域包括支援センターに相談してみましょう。ケアプランを作成し、福祉用具貸与事業者を選定してくれます。

レンタルすることのメリット

 

介護保険

高齢者の介護で車いすが必要だというとき、車いすを購入するかレンタルするか迷うものですよね。実は、車いすはレンタルするほうが大きなメリットがあるということは意外と知られていません。車いすを購入した場合は自費となりますが、レンタルの場合は介護保険が使えます。介護保険を利用するとだいたい1割程度(ご本人の負担割合で決定されます)でレンタルできるため、レンタルのほうがお得です。標準的な車いすは120,000円ほどであり、レンタルすると月500円程度(自己負担1割の場合)なので、ざっと計算しても20年間レンタルしてようやく購入と同じくらいの負担となります。さらに、レンタルにすることによって、メンテナンスや、身体機能の変化に合わせて福祉用具専門相談員が選定してくれる、という大きなメリットがあります。

車いすの種類

 

車イスマーク

車いすというのはいくつかの種類があり、実際に使うことになる要介護者に合わせて選ぶようにしましょう。大きくわけると、自走用と介助用にわかれます。それぞれの特徴があるので、それらを理解してから車いすを選ぶようにしたいものです。

自走用車いすとは

自走用車いすとは、自分でこいで進めるように、後輪にハンドルがついています。なかには、電動タイプのものもあり、後輪が約20~24インチと大きめなので、力をそこまで入れなくても動かしやすいものです。また、ちょっとした段差は超えられますし、安定感もあります。構造がシンプルで使いやすいという点が大きなメリットでしょう。

介助用車いすとは

介護者が後ろから押すタイプの車いすのことで、手押し用のハンドルにブレーキがついています。後輪が約12~18インチであり、自走用と比べると小さめ。全体的に小さめの印象もあり、小回りがきき、軽量でコンパクトです。しかし、自走用と比べると安定感がなく、気をつけないと転倒の危険性もあります。

車いすのタイプ

 

車イス

実は、車いすにはさまざまなタイプがあることをご存じでしょうか。タイプによって特徴があり、このような人向きという方向性があります。車いすのタイプについて紹介しますので、選ぶ際の参考にしてください。

スタンダードタイプ

       

スタンダードタイプは、一般的によく見かける車いすのこと。車いすのなかでは、シンプルな作りとなっており、価格も手ごろです。病院や施設などで見かける車いすはほとんどこのタイプであり、利用する人が自分で操作する自走式と介助する人が後ろから押す介助式があります。

機能付き・モジュールタイプ

利用する側の体形に合わせて、座面高や車輪サイズ、座幅などさまざまなタイプから選べる車いすのこと。自分に合ったものを選べるという割には、価格が手ごろです。既製品とオーダーメイドの中間のような位置づけの車いすであり、体形の変化に応じてサイズ変更ができるため人気があります。

ティルト・リクライニングタイプ

楽に座り続けられるように、おしりや太ももにかかる体重を背中や腰に分散させることができる機能があり、加えて背もたれの角度を座ったまま自由に調整ができる車いすです。障がいの状態によって、姿勢を変えることが必要な方、ゆっくりとくつろいで車いすに乗りたいというかた向きの車いすでしょう。

6輪タイプ

6輪の車いすは、車いすの大きな車輪が中央についており、前後に小さな車輪が4個ついている車いすです。一般的な2輪の車いすに比べると小回りがききますし、室内の狭い通路でも簡単に移動できます。段差を乗り越えやすい車いすなので、日本の住宅に向いている車いすです。片足で床を押すと前輪が上がるので、数㎝の段差であればらくらく超えられます。

電動車いすタイプ

電動車いすは、バッテリーを電源とするモーターによって動く車いすのこと。自走用と介助用に分かれており、一般的には身体の障がいがあり、歩行困難の人のためのものとされています。電動車いすだからこそ、これまで外出を諦めていた方に移動の希望を与えており、その為、実際に認知症が軽減されたという話もあるくらいです。ただし、電動なので操作を覚えるのが大変だという高齢者もいるようです。

セニアカー

ハンドルのついた電動車いすのことです。車いすのスピードが最高で時速6㎞なので、歩くようなスピードなのも安心感があるでしょう。運転中に曲がるときは自動で減速しますし、緊急停止機能がついているので安心。自動車免許を返納した人向きとも言われており、需要が高まっているようです。

車いす選びのポイント

 

手

車いすにはさまざまなタイプがあることをご紹介してきました。あとは、身体状況や家屋環境に合わせたサイズ、機能などをチェックし、最終的にどの車いすにするか決めていきます。

サイズはどうやって選べばいいの?

車いすにはサイズがありますが、これをどうやって選んでいけばいいのか難しいですよね。車いすの座面幅、座面高さと、車いすに乗る高齢者の身体のサイズが合っていなければなりません。身体の大きさに合っていない車いすに乗ると、乗っている本人も違和感があるだけではなく、事故につながる可能性も高くなります。車いすに乗る高齢者のお尻の幅と、ひざ下からかかとまでの長さ、体重の3点について事前にチェックしてから、車いす選びをするようにしてください。

移乗が大変な方に便利な機能

下半身に障がいがある場合や、麻痺がある場合などは、移乗が難しいことがあるでしょう。その際に、ひじ跳ね上げ機能やフットレストの取り外し機能が付いていると、移乗動作がかなり楽になり、負担を軽減してくれます。ひじ跳ね上げ機能とは、肘掛部を上部に跳ね上げることができるものであり、跳ね上げることでベッドにスムーズに移動することができるという機能です。フットレストの取り外し機能とは、車いすに乗っているときの足乗せの部分を取り外しできる機能のこと。フットレストの取り外しができないと、立ち上がるときに、フットレストの上に立ってしまい、転倒することがあるため、取り外しができる方が安心です。

駐車ブレーキを忘れてしまう方に

安全面を考えたときに、自動ブレーキがついている車いすが安心できるでしょう。駐車ブレーキをかけ忘れてしまう人はもちろんのこと、たった1回のかけ忘れで事故につながることもあるので、やはりついているに越したことはないはずです。立ちあがると同時に自動ブレーキがかかるという車いすもあります。かけ忘れによる転倒を防ぐことができるので、高齢者も介護者も安心です。

車いすで快適で活動的な生活に

 

女性

さまざまな車いすがあり、どの車いすにしようか目移りしてしまいそうになりますよね。装備されている機能もデザインも素敵なものが揃っていますが、一番大切にしたい条件は、実際に車いすを利用する高齢者の身体に合ったもので、快適な生活が送れるかということです。車いすを使うことによって、高齢者が明るく元気に毎日が過ごせるように介護者は見守っていきましょう。

遠藤 和優
介護職員初任者研修、福祉用具専門相談員、住環境コーディネータ2級
福祉用具貸与事業所に勤務し、住み慣れたご自宅での在宅生活を安全・快適に過ごしていただけることをミッションとして福祉用具・住宅改修を通して携わる。
現在は、お客様のお悩みやご相談を受け、福祉用具だけではなく様々な介護保険サービスの説明やご案内を介護相談センター相談員として取り組んでいる。