2021.07.16

介護保険でレンタルできる福祉用具 排泄ケアの負担を軽減する自動排泄処理装置|快適介護用品・福祉用具

最終更新日:2021.08.10

自動排泄処理装置はどんな状態のときに使うべきか

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自動排泄処理装置とは、文字とおり自動的に排泄物を処理できる装置です。福祉用具のひとつであり、レシーバーで受け止めた排泄物をタンクへ自動的に送ってくれます。排泄物の吸引だけでなく、洗浄や乾燥まで行ってくれるのも特徴です。自動排泄処理装置は、寝たきりで動けない方が使うべき福祉用具です。また、自力で排泄ができない方、排泄の意思をうまく伝えられない要介護者などにも適しています。排泄介護の負担を軽減したい介護者にとっても、メリットを感じられる福祉用具です。

自動排泄処理装置はどんな悩みを解決することができるのか

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局部周辺を衛生的に保てる

寝たきりの要介護者の場合、介護用のオムツを着用しているケースも珍しくありません。排泄物が布団やマットレスなどに漏れてしまうことは防げますが、こまめにケアしてあげないと、皮膚が炎症を起こしてしまうおそれがあります。自動排泄処理装置の中には、排泄物の吸引から局部の洗浄まで行ってくれるタイプもあります。このような製品なら、排泄後に局部をキレイに洗浄してくれるため、皮膚刺激や炎症による痛みを軽減できるでしょう。局部周辺を衛生的に保てるため、利用者も快適に過ごせます。

利用者のストレスを軽減できる

介護を受けている方の中には、介護者に対し常に申し訳ない気持ちを抱いている方もいます。そのため、尿意や便意をもよおしても、気をつかってしまい言い出せないことが少なくありません。特に、早朝や夜間の時間帯なら、介護者への気づかいから言い出せないことは想像に難くないでしょう。自動排泄処理装置を導入すれば、このような問題は解消します。介護者への気づかいも必要なくなるため、ストレスを軽減できるでしょう。また、なるべく尿意をもよおさないようにと水分の摂取を控えていた方も、気兼ねなく水分を補給できます。

介護者の負担軽減

排泄ケアの負担に悩まされている介護者は少なくありません。身体的なつらさはもちろんですが、精神的にも苦しく、大きなストレスを感じている方は多いのです。早朝や深夜にケアが必要になることもあり、介護者の仕事や私生活にかげを落としてしまうことも珍しくありません。このような介護者の負担を軽減するにも、自動排泄処理装置の導入は必要です。洗浄から乾燥まで行ってくれる製品を導入すれば、介護者が排泄ケアをこまめに行うことはなくなります。深夜や早朝に起こされることもないため、大幅に負担を軽減できるでしょう。

自動排泄処理装置の利用時における注意点

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作動時の音が大きい

製品によって差がありますが、基本的に自動排泄処理装置の多くは作動時に大きな音がします。そのため、神経質な方なら、音が気になってしまうかもしれません。利用者のすぐそばで介護者や家族が寝ているようなケースでは、自動排泄処理装置の作動音で目が覚めてしまう可能性もあります。静音性は製品によって異なるため、可能であるなら利用前に確認することをおすすめします。製品を実際に試せないなら、詳しい業者や介護の専門家に相談したうえで導入する装置を決めましょう。

吸引がうまくできない場合もある

身体の傾き具合によって、うまく排泄物を吸引できないことがあります。これは、製品によって差があるようなので、やはり事前に確認しておくと安心です。横向きで寝る方に対応できない製品も多いため、注意しましょう。身体の傾きや横向きに寝る方に対応できる製品もありますが、必然的にレシーバーが大きくなってしまいます。そのため、利用者によっては不快さを訴えるかもしれません。

使用するタイミングに注意

自動排泄処理装置は、その気になれば24時間使用できます。しかし、常時使用するとなると、利用者はその間ずっとレシーバーを装着しなくてはなりません。レシーバー装着時には寝返りがしにくく、体位変換もしにくいため、利用者のストレスにつながってしまいます。完全に寝たきりで、意識もほとんどない方なら、常時使用もひとつの選択肢ですが、そうでないなら使用時間を決めましょう。例えば、夜間だけ、自宅に介護者がいないときだけなどです。介護を必要とする方も、できることは自分でしなければなりません。それがリハビリにもなるため、自動排泄処理装置の使用もできる限り最小限に留めましょう。

自動排泄処理装置の種類と選び方

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洗浄機能つきタイプ

オムツなどの交換では、おしりシャワーやおしりふきで洗浄し交換と介護者にとっても、介護される方にとってもその時間は負担に感じる方もいらっしゃいます。洗浄機能つきタイプの製品は、トイレへの移動が困難な方や排泄物の処理が困難な方におすすめです。排泄物を感知し、吸引、洗浄、乾燥までのすべての過程を自動で処理をしてくれるので、衛生的で、皮膚への刺激や負担も少なく、介護者、介護される方双方に優しい自動排泄処理装置です。

レシーバータイプ

レシーバーを、直接局部にあてがい使用するタイプです。男女でレシーバーの形状が異なるため、排泄物を漏らすことなく吸引可能です。排泄物を吸引しタンクに送る仕組みは、先ほどの専用パッドタイプと同様です。脱着もしやすいため、できることは自分でしたい利用者に向いています。完全に寝たきりではない方で、リハビリや散歩などに出かけられる方にもマッチします。

自動排泄処理装置の選び方

自動排泄処理装置の基本的な機能は、製品ごとにそれほど大きく変わりません。ただ、メーカーや製品により、備わっている機能や大きさなどが異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。きちんと排泄しているかどうか確認したい方は、排泄記録を24時間自動記録できるタイプがおすすめです。利用者の排泄に応じて自動記録してくれるため、排泄の頻度を確認できます。省エネ設計で電気代を抑えられるモデルもあります。自動排泄処理装置の導入にあたり、電気代が気になる方は、このようなモデルを選ぶとよいかもしれません。

ライフスタイルに合った介護用品を選ぼう

自動排泄処理装置の導入により、利用者は快適な日常を送れるメリットがあります。排泄物の付着による皮膚の炎症も回避できるため、寝たきりの高齢者、要介護者がいるご家庭におすすめの福祉用具です。また、介護者の介護負担を大きく軽減してくれるのもメリットといえるでしょう。この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

遠藤 和優
介護職員初任者研修、福祉用具専門相談員、住環境コーディネータ2級
福祉用具貸与事業所に勤務し、住み慣れたご自宅での在宅生活を安全・快適に過ごしていただけることをミッションとして福祉用具・住宅改修を通して携わる。
現在は、お客様のお悩みやご相談を受け、福祉用具だけではなく様々な介護保険サービスの説明やご案内を介護相談センター相談員として取り組んでいる。