2021.06.24

認知症予防のための生活習慣完全ガイド

最終更新日:2021.06.24

認知症予防するには?

認知症とは、そもそもどのような病気なのでしょうか?ご飯を食べた事は思い出せるけど、何を食べたかは思い出せない事や、探し物が多くなる事は高齢になれば誰でも、そのような多少の物忘れは有るようです。しかし、認知症となると、食べた事自体を忘れて、食べていないと言う事や、探し物が探せないだけでなく、『誰かが盗った、盗んだ!』などと被害的に言う事も有るようです。そうなってくるとトラブルも多くなり認知症になりたくないし認知症予防を考えたいですね。

  加齢によるもの忘れ 認知症によるもの忘れ
体験したこと 一部を忘れる
例)朝ごはんのメニュー
すべてを忘れている
例)朝ごはんを食べたこと自体
もの忘れの自覚 ある ない
探し物に対して (自分で)努力して見つけようとする  誰かが盗ったなどと、他人のせいにすることがある
日常生活への支障 ない ある
症状の進行 極めて徐々にしか進行しない 進行する

参考文献:厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス

認知症テスト

自分や家族が認知症かどうかの判断をするにはどうしたら良いのか。認知症のテストってどのような物があるのでしょうか?最終的な判断は医師が行うものとされていますが、日本で広く用いられている簡単な認知症テストを2つご紹介します。

長谷川式認知症スケール

高齢者痴呆介護研究・研修東京センター長、聖マリアンナ医科大学理事長、長谷川和夫先生が考案されたテストです。長谷川先生は有識者として、以前は痴呆という用語を国内で使用していましたが当事者の気持ちを思い認知症という用語を用いられるように国に提言され用語を変更になった事でも知られています。テストは30点満点中HDS-R 20点以上で軽度の認知症が疑われHDS-R 10点以下で高度の認知症が疑われるようです。また、どのような認知機能の障害かを判定するために、どの項目で誤答したかの記載もするようです。
参考文献:痴呆に替わる用語に関する検討会議事録

ミニメンタルステート検査(MMSE)

Mini Mental State Examinationの略で認知症の診断にアメリカのFolsteinが開発した検査項目で30点満点中の24点以上で正常と判断し10点未満では高度な知能低下、20点未満では中等度の知能低下と診断されるようです。

検査内容は以下の項目です。
即時記憶 言われた言葉を直ぐにオウム返しに答える事
遅延再生 数分前の言われた3つの言葉を答える事
見当識(時間+場所) 今日は何日ですか?ここは何処ですか?などと言われ、答える事。注意の持続 指示を受けて、その通りにする事
認識
観念運動  
書字 何か文字を書いてくださいと言われ渡された用紙に字を書く事
読字 この文を読んで下さいと言われ、読む事
図形模写 同じ図形を書いてくださいと言われて図形を書く事

参考文献:認知症の臨床評価について

認知症の診断はどこで?

認知症の診断は精神科での画像診断(MRI・CT)で行う事となっていますが認知症疾患医療センターもお住いの地域の中核として速やかな認知症の鑑別診断を行なっているようです。また認知症だから病院に行こうという方は少なく病識のない方が多くいらっしゃいます。そのような時は、お近くの地域包括支援センターにご相談も含めてお問い合わせ下さい、良いアドバイスがもらえて、きっと力になってくれると思います。

参考文献:認知症施策推進大綱

そして精神科に受診されると以下の流れで診察は進みます。
1一般身体所見→医師と当事者が顔を合わせての受診
2神経学的所見→MRI画像所見が取得できないに有用な所見
3血液検査尿検査→ 血液と尿の検査
4画像診断→MRI CT画像

 

認知症予防の食事

認知症予防のお食事は気になる所ではないでしょうか。認知症予防にと民間療法食やサプリや栄養補助食品も沢山あるかも知れません。しかしそれを食べ過ぎる、又は好きな食べ物ばかりで、魚類肉類のタンパク質などの食物栄養摂取が足りない事の低栄養では心配です。認知症は大きくアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症に別れますが、生活習慣病としての高血圧、糖尿病、高脂血症との関係があるようです。塩分の多いお食事、アルコールの多量摂取が有れば、控えながら野菜、果物、魚類の豊富な食事を心掛けることが大切です。そうは言っても、自分で作るとなると、上手く取り入れる事が難しいようです。時には介護保険外サービスとしての配食サービスを利用してみるのも良いかも知れません。減塩した1600カロリー食や糖尿病食のご用意もあるようです。お住まいの地域によってはサービスの不足からの違いがあるかも知れません。詳しくはお住いの地域包括支援センターや自治体にご確認してください。

参考文献:あしたの暮らしをわかりやすく政府広報オンライン

まとめ

認知症予防のための生活習慣完全ガイドをご紹介しましたが、如何でしたでしょうか。記事を読んで下さった方の少しでもお役に立てれば嬉しいです。以下に認知症サポーターと軽度認知障害MCIについても記載させて頂きますね。

認知症サポーター

最近はご近所の中に認知症と思われる方が多くなって来ているのではないでしょうか?自分はまだ大丈夫と思っているようでしたら、認知症に対する正しい知識と理解をもち、地域で認知症の方やその家族にたいして、できる範囲で手助けする『認知症サポーター』の無料講座を全国で行なっています、誰かの為に学んでいることが、自分に対しても認知症についてのホットできる安心をもたらしてくれるかも知れません。参加すると認知症についてわかりやすい冊子とオレンジリング(ブレスレット)を頂けます。
詳細はお住いの自治体か地域包括支援センターにお問い合わせください。

参考文献:認知症サポーター(厚生労働省)

軽度認知障害MCIについて

一度は何処かで、この名前を聞いたことが有るかも知れませんが、厚生労働省からの報告を少しご紹介いたしますね。
1 認知症ではない
2 認識する過程の一部に物忘れがありますが、日常生活には支障はない状態
3 軽度認知障害MCIの方は2012年現在400万人と推計がされています
4 正常レベルに回復する方もいる一方、認知症に移行される方もいるそうです
5 認知症治療薬の効果はないとの研究が多い

参考文献:認知症施策の総合的な推進について

 

 

 

増田 高茂
社会保険労務士 介護支援専門員 介護福祉士 第二種衛生管理者
多くの介護事業所の管理者を歴任。小規模多機能・夜間対応型訪問介護などの立ち上げに携わり、特定施設やサ高住の施設長も務めた。社会保険労務士試験にも合格し、介護保険をはじめ社会保険全般に専門知識を有する。現在は、介護保険のコンプライアンス部門の責任者として、活躍中。